梅毒が若い女性に急増中 症状から治療法まで知るべきこと
「最初から最後までコンドームを装着していれば、感染のリスクを減らせます。しかし“射精時だけ”では駄目です」
オーラルセックス、アナルセックスでも感染する。梅毒の菌の感染力は強く、1回の性行為でも感染する率は高い。要は、梅毒の感染者と1回でも性行為をしたら感染を疑うべき、ということだ。
■症状
「感染して3~4週間後に、性器や唇、肛門など感染部位に“しこり”や“ただれ”が出ます。痛くもかゆくもありません。症状は3週間ほどで消え、3~4カ月後、お腹や全身の皮膚に、バラ疹と呼ばれるピンク色の細かい発疹が出ます。やはり痛くもかゆくもなく、数週間で消えます。性器にじくじくと隆起した扁平コンジローマができることもあります」
症状が消えるのは、体に備わった免疫力で菌が減少するから。しかし、免疫力だけで菌を排除することはできない。治療をしなければ、数年後には皮膚や筋肉に腫瘍が発生したり、感染後10年ほどで大動脈瘤や大動脈炎といった心血管病変、進行麻痺などの神経病変を起こす。