男性も知りたい女性の尿トラブル 原因と対策法を医師に聞く

公開日: 更新日:

 実際は膀胱に尿がたまっていないのに強い尿意を感じる過活動膀胱の症状や、頻尿を緩和させる市販薬もある。薬を飲むことで骨盤底の筋肉を増やす助けをしたり、過剰な尿意を抑えたりする効果がある。

保険適用が増え選択肢が広がる

 それでも症状が改善しない場合は、泌尿器科を受診する。

「病院では、飲み薬、磁気刺激や電気刺激などの刺激療法、骨盤底筋のリハビリテーション(トレーニング)などの理学療法を行います。これで9割の人は改善します。軽症の場合の自費治療法として、最近流行しているのが『フラクショナル炭酸ガスレーザー』『LBMレーザー』『高周波』といった顔の美容のために使われるエネルギーを腟から入れて腟の粘膜や粘膜下組織を刺激し、陰部の痒みや痛み、頻尿や尿漏れ、性交痛などを治す方法です。腟の締まりも良くなるのでデリケートゾーンのアンチエイジングとしても注目されています」

 重症の腹圧性尿失禁なら手術も選択肢になる。従来はTVT手術、TOT手術が主流だった。ともに腟壁を小さく切開し、ポリプロピレン製のテープを入れて尿道を支える。TVTではテープを下腹部から、TOTでは内ももの付け根から外に出す。しかし、出血量が増えたり、膀胱や恥骨の血管を傷つけることもあった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

  3. 3

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

  1. 6

    立花孝志氏が大阪・泉大津市長選で惨敗…有権者の投票行動を後押しした「お笑いみたいな噂」

  2. 7

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 8

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  4. 9

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 10

    M-1グランプリ審査員は“完璧な布陣”…ますます高まる「松本人志不要論」