脊柱菅狭窄症<3>手術の経験は高校2年のときの虫垂炎だけ
私の脊柱管狭窄症は、第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板にヘルニアが起きていて、下肢にいく太い神経を圧迫しているため、歩くだけで激痛が走るというものだ。
手術は、患部に8ミリの穴を開けて、そこから7ミリの内視鏡を使ってヘルニアを切除して神経に触れないようにする。
手術前日、午後2時に千葉県香取市にある国保小見川総合病院へ到着。すぐに担当の看護婦さんが病院内を丁寧に案内してくれる。とにかくこの病院は看護婦さんだけでなく、私が会ったどの人も驚くほど親切で、明るくて、笑顔を絶やさない。かゆいところに手が届くというのは、こういうことを言うのだと思った。香取市と同市東庄町が国民健康保険で運営している病院で、名称に「国保」の冠がついているから、健康保険が利くので治療費のほうも安心だ。
さっそく左腕に点滴用の管を取り付けてくれたが、手術の経験は高校2年のときの虫垂炎だけだ。検診では脈拍が113で多いと言われショックを受ける。続いてスケジュール表が手渡され、説明してくれる。「手術はあす22日午前11時30分からで、病室を出てから戻るまで1時間半を予定しています」と具体的だ。これで初めて入院の実感が湧いてきた。