注射は必要なし 経鼻インフルエンザ生ワクチンの基礎知識

公開日: 更新日:

■英国、カナダ、米国で推奨

 ここまで聞くと、いいことずくめのように思えるフルミストだが、注意点もある。①国が認めたワクチンでないため、万一、事故が起こったときには医薬品副作用被害救済制度の対象とならず、自己責任になる②接種後、鼻水や咳など軽い風邪症状が起きることがある③輸入ワクチンなので、予防できるインフルエンザワクチンの型が、日本で作られる不活化ワクチンの型と一部種類が違っていること④費用が医療機関により違っていて、おおむね8000円以上と高額なこと――などだ。

 何より気になるのは、16年6月に米疾病予防管理センター(CDC)が推奨を取りやめたことだ。

「取り消し理由は、ワクチンの温度管理が適切ではなかったなどの要因により、2013/14シーズンからワクチン効果の低下を指摘され、予想された効果が得られなかったためとされています。ただ、昨シーズンは一定の効果が確認されたこと、英国やカナダなどでは、ずっと子供には有効と推奨の姿勢を崩していないことなどから、今年に入り米国のCDCは再度フルミストを推奨したのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」