足の病気の専門医が解説 「正しい靴選び」3つのポイント
●靴ヒモ(もしくはマジックテープ)をしっかり締め、足の甲の部分で動かないように留められるもの。足と靴が密着して一体化していれば、靴は軽く感じる。ゆるいと靴が重りになり、障害の原因になる。
●履いた靴先にゆとりがあり、足指がグーパーできるもの。購入する際には必ず試し履きをして、実際に歩いて確認することが大切という。
これらの条件が悪いと足の痛みの原因になる。靴が関係する主な足の病気には、母趾が靴で圧迫されて変形する「外反母趾」、足の横アーチが低くなって指の付け根が痛い「開張足」、足の内側の縦アーチが低くなってくるぶしが痛い「扁平足」などがある。
「足はアーチ構造になっていて、母趾とかかとを結ぶ内側縦アーチ、小趾とかかとを結ぶ外側縦アーチ、母趾から小趾を結ぶ横アーチがあります。この立体的な3つのアーチによって地面からの衝撃を吸収・分散して全身の重みを支えています。アーチは加齢でも崩れますが、靴が合っていないとさらに助長して、歩行時の痛みや骨の変形につながるのです」
足の痛みだけでなく、靴が合っていないとスポーツ障害などのケガも起こりやすくなるという。しかし、足の痛みの原因が何なのか、靴の影響を診断するのは足の病気の専門医でないとなかなか難しい。専門医を探すなら「日本足の外科学会」などのホームページに掲載されている名簿を参考にするといいという。