脳のストレスを減らす 玄米の成分「γ-オリザノール」とは

公開日: 更新日:

 米は糖尿病肥満症の予防や改善に効果があるといわれる。それは、玄米の油分に含まれる「γ―オリザノール」が、脳内ストレスを減らして、食事に“幸福感”をもたらすから。動物性脂肪を食べたくなる欲求を抑えてくれる。

 日本国内で、「依存症」が深刻な問題になっている。たばこ、アルコール、ネット、ギャンブル……これらは脳の機能異常によるものとされるが、同様に「動物性脂肪」を過剰摂取する依存症が増加している。たとえば、ポテトチップスの袋を開けて一気食いしたり、毎日のようにファストフードのハンバーガーを食べたりする行動だ。琉球大大学院医学研究科第2内科の益崎裕章教授は言う。

「ストレスを抱えた脳はこってりとした肉や動物性の脂などを含んだ食品を摂取したがります。この高脂肪食が続くと、小胞体ストレスと呼ばれる脳内ストレスが蓄積し、食後の満足感やおいしいという快感を受け取りにくくなります。そのため、食べ過ぎて糖尿病や肥満症になる。さらに、小胞体ストレスは脳の神経細胞の自殺(アポトーシス)を誘発します」

 小胞体ストレスはパーキンソン病、アルツハイマー型認知症がんの原因にもなる。海外では過剰な食欲を抑える薬が発売されてきたが、無理やり食欲を落とした結果、鬱を発症し自殺者も出た。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

  1. 6

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 7

    巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る

  3. 8

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  4. 9

    フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線 

  5. 10

    石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃