ケジラミ症<1>陰毛の直接接触で人にだけ寄生する吸血昆虫

公開日: 更新日:

 人の頭髪に寄生するアタマジラミや衣類に寄生するコロモジラミの体長は2~4ミリだが、陰毛に寄生するケジラミはそれより小さく、1ミリ前後。1日数回吸血した血液を栄養分として成長し、成虫の生存期間は3~4週間、その間に30~40個の卵を産む。卵は親が分泌するセメント様物質で陰毛に固定され、7日前後で孵化(ふか)する。

 症状は、寄生している陰部のかゆみだけだが、必ずしも感染者のすべてにかゆみが出るわけではないという。

「かゆみの原因は、蚊と同じようにケジラミが吸血する際に唾液成分が注入され、それに対する免疫反応です。ただし、かゆみの程度は個人差が大きく、数匹でも激しいかゆみを感じる人もいれば、多数いてもかゆくない人もいます。激しいかゆみの出たAさんはいいほうで、かゆくない人はケジラミがどんどん増えても気づかず、他人にうつしてしまうのです」

 毛布などの寝具やタオルを介した感染もあるが、ほとんどは陰毛の直接接触による感染だ。それは、ケジラミは人から離れると条件が良くても48時間以内に死んでしまうから。しかも、1日に10センチ程度しか歩行できないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  3. 3

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  4. 4

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 5

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    なぜ姉妹曲「2億4千万の瞳」と売り上げで3倍もの差がついてしまったのか

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  4. 9

    「あの無口な少年が…」佐野海舟の下半身醜聞に母校関係者は絶句、その意外すぎる評判

  5. 10

    高石あかりって誰?→「御上先生」で知名度爆上がり 次の次の朝ドラヒロインの魅力は「アポロの歌」でも“予習”可能