5つの特性に分類 生活習慣改善がうまくいく鍵は性格分析
「人間は複数の選択肢の中からひとつを選び、行動を決めています。糖尿病と診断されたけど仕事で忙しいからと受診しないのは、仕事を選んでいるのでしょう。これがその人の『あり方』。生活習慣を変えるということは、『あり方』を変えることになります」(横山医師=以下同)
これに深く関係しているのが「好き・嫌い」の基準だ。選択の背景には、好き・嫌いの感情がある。ところが、私たちははっきりと「好き・嫌い」を認識している場合もあれば、自覚していない場合も。また、「好き・嫌い」はまだら状態。「友達がたくさんいるけど人見知り」などは、まさにそうだろう。
「NEO性格分析を活用し始めたのは、行動変容外来で医療チームや患者さんとの共通言語が欲しい、と思ったからです。血液検査などの数値に加え、患者さんの性格が分かれば、その人に適した生活習慣を考えていく上で役立ちます」
■アプリを手に入れれば誰でもできる
NEO性格分析で神経症傾向と分析された人が、「運動をしようと考えているが、できない」と話したとする。その人は、細かく「すべきこと」を紙に書き出している。運動ができないのは、予定を立てる段階で行き詰まっているからかもしれない。あるいは、ハードルを高く設定し過ぎているからかもしれない。