天気の変化で頭痛が悪化…改善に役立つ方法を専門医が伝授
また、季節の変わり目などに気温が急激に変化すると、体がうまく対応できない。
気象病は梅雨の時季に悪化しやすいのだが、高い湿度が皮膚にまとわりついて汗をかきにくくなり、熱が体内にこもりやすく、これも不調の原因になる。
「高い湿度は、心理的にうつ状態にさせる。梅雨時季には気分の落ち込みやイライラも起こりやすくなります」
■記録をつけて悪化のタイミングを把握する
頭痛が「天気痛」かも……と思ったら、頭痛がいつ起こったかと、その時の気象を詳細に記録。悪化のタイミングは人それぞれだ。記録をつけると、自分の悪化の「波」を知ることができる。それによって、天気痛が起こりそうな時に対策を講じることができる。
「内耳の循環を改善し、神経の興奮を抑える抗めまい薬が有効です。天気痛がひどくなってからでは効果が十分ではなく、“起こりそうな時”に服用するのが肝心です」
漢方薬を使うのも有効だ。「五苓散」「半夏白朮天麻湯」「抑肝散」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」などがよく使われる。体質などで合う漢方薬が異なるので、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談を。