歯磨きのやり方を変えるだけで知覚過敏が改善するケースも
しかし、どこの医院でも知覚過敏用の薬を塗布するだけで改善が見られなかったため、とても気分が塞いでしまったというのです。
診察してみると、硬い歯ブラシを使って力を入れて磨いていたことによる知覚過敏でした。そこで、やわらかい歯ブラシに替えた上で、歯茎と歯の間を横向きにガリガリ動かす磨き方をやめてもらいました。すると数週間で痛みは改善し、その後、すっかりなくなったそうです。
以前もお話ししましたが、健康な歯茎の人が歯間ブラシやフロスを無理に使うと、歯と歯の隙間を埋めるのに必要な組織である歯間乳頭を失います。そうなると歯の付け根がむき出しになり、知覚過敏を起こしてしまうのです。
オーラルケアグッズには、適切な使い方と使い始めるべきタイミングがあることをご理解いただきたいと思います。
(構成=小澤美佳)