軟性下疳<1>現在は輸入感染症になっている“幻の性病”

公開日: 更新日:

梅毒によってできる硬性下疳は痛みがないのが特徴です。そのため、発見が遅れてパートナーに感染させてしまい、今も流行しているのです。一方、軟性下疳は症状が出るまでの潜伏期間(2日~1週間)が短く、ものすごく痛い潰瘍ができます。激痛でセックスはできません。すぐ気づくので感染が広がりにくく、終戦直後の流行が続かなかったのです」

 また、軟性下疳では股間のリンパ節に化膿性炎症が起こり、腫れて痛い。梅毒も股間のリンパ節が腫れることがあるが、多くは痛みがないという。国内では“幻の性病”となった軟性下疳だが、気軽に海外旅行を楽しむ時代になり、あらためて「輸入性感染症」として注意が必要という。

「性感染症の原因を特定するには培養検査が行われますが、国内で軟性下疳を特定することは困難です。しかし、臨床所見(見た目の症状)により、通常このような潰瘍の症例では抗生物質の内服と軟膏で治療します。それで、これまでも軟性下疳と診断されないまま治癒しているケースがあるのかもしれません」

 激痛を伴う潰瘍には、輸入性感染症の疑いがあることを知っておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ