「ゴルフ」「温泉」「ビール」の3点セットが脳卒中を招く理由
ゴルフのベストシーズンは、気候のいい春と秋。週末に予定している人もいるのではないでしょうか?
Aさんも、3年ほど前まではゴルフを頻繁に楽しんでいました。春、秋にはそれこそ毎週末、ゴルフ場に行っていたそうです。しかし、48歳の時、プレー中に脳卒中を起こして以来、ゴルフから遠ざかっています。
ゴルフの前日、Aさんは夜遅くまで仕事相手と飲み、タクシーで帰宅。ほとんど睡眠を取らずに早朝、仲間の車に乗せてもらい、ゴルフ場へ向かったそうです。
その日は10月とは思えないほど気温が高く、ただでさえ汗かきのAさんは、ゴルフウエアの背中がびっしょり濡れるほど汗をかきました。だからゴルフ後、仲間と寄った温泉はとても気持ちよかったそうです。喉がカラカラに渇いていたので、温泉に併設された休憩所で生ビールを一気飲み。「今思い出しても、あれは本当においしかった」とAさん。仲間のひとりが下戸で、「僕が運転して送っていきますよ」と言ってくれたので、大ジョッキ3杯ほどのビールを飲みました。
ところがいざ、休憩所を出て駐車場に向かおうとすると、足がふらつく。自他ともに認める酒豪のAさんは、普段ならビールを数杯飲んだくらいで酔っぱらったりしません。最初は「珍しく酔っているのか」と笑っていた仲間たちでしたが、車までのわずかな距離の間に3度転倒したのを見て、さすがに異変を感じ、救急車を呼びました。