坂本昌也
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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「ゴルフ」「温泉」「ビール」の3点セットが脳卒中を招く理由

公開日: 更新日:

 ゴルフのベストシーズンは、気候のいい春と秋。週末に予定している人もいるのではないでしょうか? 

 Aさんも、3年ほど前まではゴルフを頻繁に楽しんでいました。春、秋にはそれこそ毎週末、ゴルフ場に行っていたそうです。しかし、48歳の時、プレー中に脳卒中を起こして以来、ゴルフから遠ざかっています。

 ゴルフの前日、Aさんは夜遅くまで仕事相手と飲み、タクシーで帰宅。ほとんど睡眠を取らずに早朝、仲間の車に乗せてもらい、ゴルフ場へ向かったそうです。

 その日は10月とは思えないほど気温が高く、ただでさえ汗かきのAさんは、ゴルフウエアの背中がびっしょり濡れるほど汗をかきました。だからゴルフ後、仲間と寄った温泉はとても気持ちよかったそうです。喉がカラカラに渇いていたので、温泉に併設された休憩所で生ビールを一気飲み。「今思い出しても、あれは本当においしかった」とAさん。仲間のひとりが下戸で、「僕が運転して送っていきますよ」と言ってくれたので、大ジョッキ3杯ほどのビールを飲みました。

 ところがいざ、休憩所を出て駐車場に向かおうとすると、足がふらつく。自他ともに認める酒豪のAさんは、普段ならビールを数杯飲んだくらいで酔っぱらったりしません。最初は「珍しく酔っているのか」と笑っていた仲間たちでしたが、車までのわずかな距離の間に3度転倒したのを見て、さすがに異変を感じ、救急車を呼びました。

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