理想は1日120g 日本人は炭水化物を食べ過ぎている
「食事はバランス良く取りましょう」と言われますが、バランスの良い食事とは何でしょうか? それは「炭水化物」「脂質」「タンパク質」という3大栄養素からどのような配分でエネルギーを得るか、のことでしょう。炭水化物(糖質)はエネルギー源、脂質は細胞膜などの構成成分であり、タンパク質は筋肉や骨を作るのに必要な栄養素です。ちなみに炭水化物とタンパク質は1グラム4キロカロリー、脂質は同9キロカロリーのエネルギーを産出します。
一方、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、30~49歳の場合、男性は1日2650キロカロリー、女性は1日2000キロカロリーが必要で、炭水化物から50~60%、脂質から20~30%、タンパク質から13~20%が最適なエネルギー摂取バランスだとしています。
仮に、炭水化物から60%、脂質から25%、タンパク質から15%で取ったとすると、男性は炭水化物を1日398グラム、脂質74グラム、タンパク質99グラムを取る必要があります。女性はそれぞれ300グラム、56グラム、75グラムです。