耳掃除好きに多い…鼓膜破れ事故が認知症リスクを上げる

公開日: 更新日:

 つまり、難聴の治療は、認知症予防に大いに役立つのだ。

■外来で20分でOK 世界初の鼓膜再生療法

 金丸医師は、鼓膜の代用となる組織を取る必要のない治療の研究に20年前から着手。世界に先駆けて完成させたのが「鼓膜再生療法」だ。この治療用に開発された薬剤「リティンパ」と、組織接着剤を使う。

 鼓膜穿孔があり、感染症が起こっていない患者が対象。治療は、鼓膜穿孔より大きなゼラチンスポンジの塊にリティンパを浸潤させ、鼓膜穿孔部位を覆うように置き、組織接着剤で固定。治療は外来で20分程度で終わり、入院は不要。患者には強い鼻すすりや鼻かみなど耳に圧力がかかることは避けるよう指導し、3~4週間後に外来を再度受診。1回で穴がふさがらない場合は、4回をめどに繰り返し行う。昨年11月から保険適用。

「鼓膜穿孔といっても、大きさも場所も形態も違う。小さいものから大きいものまでありますが、基本的にはかなりのものが治ります。全欠損でも、正常構造の鼓膜再生が期待できます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造