「酔ってどう帰ってきたか記憶にない」はアルコール依存症

公開日: 更新日:

 今年に入ってから、ストロング系チューハイの危険性について警鐘を鳴らすトピックスが話題になっている。斉藤氏は、早くからストロング系チューハイの危険性を指摘していた専門家のひとりだ。

「かつては、ワンカップの日本酒や紙パックの焼酎を愛好するアルコール依存症の患者さんが多かったのですが、ここ数年はその内容が大きく変わってきています。初診でクリニックを訪れたアルコール依存症患者さんに、よく飲む酒を聞くと、ストロング系を挙げる人がほとんど。ほかのアルコール依存症治療の専門家からも、同じような話を聞きます」(斉藤氏=以下同)

 ストロング系が“飲むのに抵抗が少ない酒”であることが大きい。爽やかな印象のパッケージデザイン、プリン体や糖質ゼロ・オフといった健康を意識している人にも訴えかけるイメージ、グビグビグビッと飲める柑橘系の喉ごしの良さ……。何より値段が安い。

 しかし、アルコール度数9度のストロング系500ミリリットル1本は、テキーラのショットグラス4杯弱のアルコール量に相当する。言うまでもなくストロング系を2本、3本と日常的に飲んでいれば、やがてアルコール依存症へ至ってしまうだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造