「酔ってどう帰ってきたか記憶にない」はアルコール依存症

公開日: 更新日:

 しかし、斉藤氏によれば、立派な「問題飲酒」であり、アルコール依存症が疑われる状態だ。

「ブラックアウト(飲酒による一時的な記憶喪失)がまさに問題なのです。本人は楽しく飲んでいると思っていても、記憶をなくすほど飲むというのは、その背景に飲まざるを得ない心理的要因があると考えられます。このままいけば、人間関係や健康面、金銭面、仕事面など、どこかに深刻な問題が生じてきます。一方、早く専門家が介入すれば、ほどほどのお酒を一生楽しむことも可能かもしれません」

 アルコール依存症を専門的に診る医療機関は全国的に見てもまだ少ないものの、現在は従来型の「断酒一辺倒」の治療だけではなく、「減酒」を目標とした取り組みをしているところもある。飲み始める時間を調整する、必ず食事をしながらお酒を飲む、定期的に運動をするといった日常的な工夫でも酒の摂取量を減らすことができる。

「まずいんじゃ……」と一度でも思ったことがあるなら、まず行動を。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造