著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

二日酔いに鎮痛薬は効果があるのか?学術専門誌に研究論文

公開日: 更新日:

 二日酔いは、翌日のパフォーマンスにも大きく影響します。二日酔いに効くといわれるような薬は多々ありますが、その効果についてきちんと検証されたデータはこれまでほとんどありませんでした。

 そんな中、医療者向け情報サイト「日経メディカル」が行ったアンケート調査によれば、二日酔いを経験した医師の17%が鎮痛薬を使っていると回答していたそうです。鎮痛薬ですから頭痛には効果がありそうですが、二日酔いの典型的な症状である倦怠感や吐き気にも効果があるのでしょうか。アルコールに関する学術専門誌、その名も「Alcohol」誌の電子版に、二日酔いに対する鎮痛薬の効果を検討した研究論文が掲載されました。

 この研究では日本人医師150人(年齢中央値34歳、男性92%)が対象となっています。被験者は、二日酔い時に鎮痛薬(ロキソプロフェン)を服用するグループと、二日酔い時にプラセボ(薬効のない偽薬)を服用する群にランダムに振り分けられ、薬を服用してから3時間後の倦怠感、頭痛、吐き気の症状が比較されました。なお症状は軽症から重症まで0~100点で評価されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇