ヒトパピローマウイルス感染症<4>「心配なのは子宮頸がん」

公開日: 更新日:

 目下、世界中を震撼させている新型コロナウイルスは、時期が来たらいずれ終息する。

 しかし、性感染症のひとつであるヒトパピローマウイルス(HPV)は、これといった治療法もなく、セックスを行う限り、消滅することはない。

 今年1月末、東京・新宿区内の総合病院で「ヒトパピローマウイルスの感染」と、診断されたOLの岡本昭代さん(仮名=40)は、担当医師から、「経過観察をしますので、3カ月後あたりにもう一度来てください、と言われました」と語る。

 初診からそろそろ3カ月を迎えようとしているが、岡本さんは病院を訪ねることに二の足を踏む。

 前回、子宮頚がんの細胞診で、子宮がブラシのようなもので削られたとき、男性医師から、局部を診られたことに恥じらいを感じているのだ。

 さらに勤め先の不動産会社の同僚たちに、再三、有給休暇を取ることで、病名が知られてしまうことも恐れている。  

「ただ不安は、現在、お付き合いをしている彼に、感染させてしまう心配がありました。そしてもうひとつは、『子宮頚がん』です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…