ディズニー映画はがんに効く? 米医師会発行誌に論文掲載
音楽はがん患者の不安、疼痛、疲労、生活の質などを改善することが知られています。また、感動的な物語や映像作品も、心理面に良い影響をもたらす可能性があります。
物語と音楽を融合させた映像作品としてディズニー映画をあげることができますが、がん患者におけるディズニー映画の観賞と精神面への影響を検討した研究論文が、2020年5月1日付で、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルに掲載されました。
この研究では、抗がん剤治療を受けている婦人科系のがん患者50人が対象となり、抗がん剤投与中にディズニー映画を観賞する群(25人=平均59歳)と、映画を観賞しない群(25人=平均62歳)にランダムに振り分けています。緊張や不安などの感情、および疲労感を100点満点(点数が高いほど状態が良好)で評価し、2つの群で比較検討されました。なお、被験者が観賞した映画は、シンデレラ(1950年)、わんわん物語(1955年)、王様の剣(1963年)、メリー・ポピンズ(1964年)、ジャングル・ブック(1967年)、おしゃれキャット(1970年)、ロビン・フッド(1973年)、リトル・マーメイド(1989年)の8本のうち6本でした。