ホームや階段が怖い…岩義人さん語る「ナルコレプシー」の苦悩

公開日: 更新日:

 ところが、睡眠内科での問診で「感情的になったとき力が抜けますか?」と聞かれ、ハッとしました。すごく笑ったときなどに急に膝から力が抜けることがあったからです。と同時に思い出したのが、前年(2018年)の夏、舞台で泣き叫んで怒る芝居の後、気絶に近い感じでふわっと倒れたことでした。すぐに立ち上がれたのですが、その後、病院に行ったら「脱力症状」と言われたことも蘇りました。

 実は感情がピークに達したとき、5分以内にガクンと力が抜けるのは、「ナルコレプシー」の特徴的な症状らしいのです。

「ナルコレプシーの疑いがある」と医師に告げられ、まず始まったのが一日の行動を記録することでした。専用の表があり、就寝から起床の時間帯、仕事や食事の時間のほか、「今日は寝つきが良かった」といった体調面の報告を毎日1カ月間書き続けました。

 そしてその後、病院で脳波を調べる検査をしたところ、思いがけない事実が発覚したのです。

 検査は、頭に電極を付けて「30分寝て、2時間起きる」を4~5回繰り返すというものです。正直、「“はい、寝てください”と言われたって、そんなすぐに寝られるわけないでしょう」と思っていました。でも、ベッドに入ったらなんと! 6秒で寝ていたと判明し、自分でもビックリでした。歴代の中でも記録的に早かったようで「間違いなくナルコレプシーです」とのお墨付きをいただきました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動