著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

肥満はコロナ重症化の危険因子 フランスの研究者が発表

公開日: 更新日:

 すると体に異常が起こる。たとえば、肥満でTNF―αとレジスチンが増加し、血液中のブドウ糖濃度が高くなって高血糖になり、動脈硬化が進行します。アンジオテンシノーゲンも肥満で増加し、血管収縮が促進して血圧が上がり、やはり動脈硬化が進行します。ところが、傷ついた血管を修復するアディポネクチンは肥満で減少するので、血栓ができやすくなります。また、止血効果に関係するPAI―1が肥満で増加することも、血栓をできやすくします。まさに悪循環です。

 コロナは今後、インフルエンザのように毎冬流行を繰り返していくでしょう。肥満の人は、それを解消することが第一。さらには、自費になりますが、炎症系マーカーをチェックしたり、健康保険内では頚動脈エコーの検査をするのも一つの手です。これらで動脈硬化の進行度が分かります。

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