すべてのゴマに含まれている「ゴマリグナン」が酸化を防ぐ
ゴマは、発祥地であるアフリカからシルクロードを経由して、奈良時代にはもう国内で栽培されていたといわれています。ゴマ科の植物の種子で、その種類は3000以上。種皮の色の違いから、白、金、黒という3種類に分けられます。
日本での生産量1位の白ゴマは、黒ゴマと比べると脂質が若干多くマイルド。クセがなく、幅広い料理に使うことができます。黒ゴマは、種皮の黒色に含まれるアントシアニンというポリフェノール色素が含まれます。風味が強く、料理の色合いのアクセントにもなります。金ゴマは「黄ゴマ」「茶ゴマ」などと呼ばれることもあり、白ゴマや黒ゴマと比べると脂質が高く、コクがあります。香りも高く、その分、値段も高価なので、懐石料理で使われることが多いです。
ゴマは種類による若干の違いはあっても、栄養成分はほとんど同じです。約半分は人体で合成できないため、ぜひ食事から取っておきたいリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
そして、どの種類のゴマにも含まれているのが「ゴマリグナン」。約1%未満しか含まれない微量な栄養素ですが、その健康効果が最近注目されています。