古谷彰子
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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

受験本番直前!脳の活性化と食事の関係 ベストな状態を目指す

公開日: 更新日:

 脳にはたくさんのブドウ糖を蓄えることができないので、定期的に補給する必要があります。ただし、急激に摂ることで血糖値スパイクが起こり、かえってパフォーマンスが落ちる可能性もあるので食べ方には気を付けましょう。

■脳は朝食2時間後に本格的に動きだす

 朝食を使った実験では、朝食欠食者は日中に体温が上がりにくい、疲れやすい、集中度が低い、作業量やスピードが少ないといった結果が出ています。せっかく努力してきた成果が最大限に発揮できないのは悔しいですよね。朝食を食べてから約2時間たつと、食べた食事が腸に到達して、ブドウ糖が血液中に行き渡ることで脳が活発に働き出すことがわかっています。試験の開始時間を考慮し逆算して早起きし、しっかりと朝ご飯を食べていくことをお勧めします。ただ、いきなり早起きすると今度は睡眠時間が足りずに調子が悪くなったりもします。今の時期から生活習慣を朝型にしておくといいでしょう。

 次にタンパク質です。脳内の神経細胞は、「軸索」と呼ばれる長い突起を別の神経細胞に伸ばしてくっつくことで、脳の活動に必要な情報(神経伝達物質)を渡しています。この軸索を伸ばすために必要なタンパク質が「アクチン」です。アクチンは筋肉の繊維でもあるのですが、肉や魚、卵や乳製品のタンパク質を摂ることで神経伝達物質そのもの、そして神経細胞の働きを促してくれるでしょう。

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