【エリンギ】キノコ特有の抗酸化成分エルゴチオネイン 血中濃度が高いと死亡率が低い
昨年、米国人の成人に対する論文で、米国の国民健康栄養調査と国民死亡指標という国家ベースで集めた大規模データを解析したものがあります。ここでわかったことが、キノコを食べている人は、人種、性別、ライフスタイル、カロリーや栄養素の摂取、喫煙、アルコール摂取など、キノコとは別の要素による影響を除いたとしても、死亡率が有意に低いということでした。その要因のひとつとして、キノコに特有の抗酸化成分「エルゴチオネイン」が関係しているからと筆者たちは考察しています。また、一昨年発表されたスウェーデンの研究でも、エルゴチオネインの血中濃度が高い人ほど死亡率が低いともいわれているので、効果についての信憑(しんぴょう)性は高そうです。
このエルゴチネオイン、実は日本でよく食べるヒラタケに次いで、エリンギに含有量が多いこともわかっています。100グラムあたり19キロカロリーと低カロリーで、ダイエット中のボリュームアップ食材にもピッタリ! 健康長寿のためにもぜひ、食卓に並べていきたい食材です。