著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

大学生の体格からみる「所得格差は健康格差」医療情報学教授が語る

公開日: 更新日:

 そこでスポーツ庁(文部科学省)の「体力・運動能力調査」を眺めていくと、それらしい兆候が認められた。過去10年間のデータを見ると、大学1年生(18歳)の平均身長は、男子では12年がピークで171.72センチあったのが、年々少しずつ減って、20年には171.05センチになった。女子も同様で、12年の平均が158.69センチだったのが、20年には157.9センチに縮んだ。

 体重を見ると、男子は12年に62.72キロだったのが、20年には61.12キロに減った。女子は16年がピークで51.37キロだったが、20年には50.59キロだった。いずれもわずかな違いだが、平均値でそれだけ減るということは、小柄な学生が少しずつ増えてきたことを意味している。私が抱く感覚も、あながち間違ってはいないのではないだろうか。

 20年の新入生が生まれたのは、02年である。この年の2月から08年2月まで、日本経済は戦後最長の景気拡張期となる「いざなみ景気」を迎えた。しかし、これはバブル崩壊に伴う不良債権処理の加速と輸出依存によるもので、賃金が伸びず、実感なき景気拡大だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった