全数把握の簡略化、入国制限緩和…日本のコロナ対策は大丈夫なのか?

公開日: 更新日:

 9月20日からは新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチン接種が開始され、政府は1回目、2回目接種を終えた12歳以上の希望者全員にオミクロン株対応ワクチンの接種ができることをアピールしているが、必ずしも浸透しているとは思えない。全数把握の見直しが新型コロナの警戒感を低下させ、ワクチンへの関心を薄めたせいかもしれない。

■結局は自衛するしかない

 先述の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」によると、医療体制は昨年夏に比べて1万人増の約3.7万人が入院できる体制を整えたとしている。さらにオミクロン株に効果が示唆される軽症から中等症向けの治療薬として、経口薬「モルヌピラビル」「ニルマトレルビル/リトナビル」、中和抗体薬「ソトロビマブ」「カシリビマブ/イムデビマブ」および抗ウイルス薬「レムデシビル」の5種類がそろい、患者の状態や薬剤の特性などに応じて、適切に選択し活用が可能となっているという。

 しかし、医療機関で処方され、副作用が少なく、子どもや妊婦らに使いやすいとされる解熱鎮痛剤「カロナール」が8月に新型コロナ感染拡大で品不足になったことを考えると不安が残る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動