崔洋一監督が他界…「膀胱がん」の再発チェックはM時開脚で
映画監督・崔洋一さんの命を奪ったのは、膀胱(ぼうこう)がんでした。3年前にがんが見つかると、全摘されたそうですが、昨年春にリンパ節などへの転移が見つかり、今年1月になって、新たな抗がん剤治療を受けていることを公表。先月27日、自宅で息を引き取ったといいます。享年73。
膀胱がんと診断されるのは年間2万3000人ほど。そのうち1万7500人近くが男性で、男性が女性の3倍以上になります。全体の5年生存率は73%ですから、決して予後が悪いわけではありませんが、再発しやすいのが特徴です。
一般にがんの治療は5年で一区切りとされ、診断から5年が過ぎて転移や再発がなければ、ほぼ治ったと考えられます。もちろん例外はあって、前立腺がんや乳がんは20年以上たってからの再発も珍しくありません。
膀胱がんもその一つです。約50%が診断から2年以内に再発します。さらに10~20%は再発を繰り返しながら、粘膜の奥へと少しずつ浸潤していくことがあるため、丁寧に経過観察をしながら、再発リスクを潰すことがとても重要です。