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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

1位は神奈川「長時間通勤」の健康被害はほとんど分かっていない

公開日: 更新日:

 そんな状況に風穴をあけたのが、新型コロナでした。リモートワークに切り替えたり、通勤時間帯をずらす会社が一気に増えました。内閣府の調査では、首都圏のサラリーマンの53.2%、大阪・名古屋圏の38.5%が、通勤時間が減少したと答えています。

 大手マスコミは「通勤がなくなったので運動不足で太った」といった話題ばかりを取り上げ、通勤がむしろ健康維持に役立っているかのような報道を繰り返していました。長時間通勤によるマイナスの側面が、あまり理解されていない証左と言えるでしょう。

 しかしリモートワークになったおかげで、肉体的にも精神的にもかなり楽になった人は大勢いるのではないでしょうか。多少太ったとしても、新たに運動習慣を始めるいいきっかけです。リモートワークと長時間通勤で、どちらが健康的かという問題は、今後、科学的に明らかになっていくことでしょう。

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