会話を重ね、時間をかけて、在宅患者や家族の疑問に答えていく
「今はずっと痛いわけではないですか?」(私)
「そうです」(患者)
「血管にコレステロールかなにかが詰まっているってことで、去年血管をきれいにする手術をしたんです。でも、改善せず、お医者さんからは治療困難だってさじを投げられて」(娘)
「そうでしたか。病名はなんか言われましたか?」(私)
「ただ血管が詰まっているとだけ言われました」(娘)
「糖尿の方は?」(私)
「ないです」(娘)
患者さんの足の指には保護のための包帯も巻かれている様子。
「足の指が腐っちゃうってよく言われていて、それで心配なんです」(娘)
「関節自体がもう曲がってしまっていて、普段だったら潰れない血管が潰れちゃってる感じもありますよね」(私)
「なるほど」(娘)
会話を重ね、打ち解けるうちに、患者さんやご家族が納得できるよう、時間をかけて素朴な疑問にお応えできるのも、在宅医療ならでは。