会話を重ね、時間をかけて、在宅患者や家族の疑問に答えていく
「お酒は飲みますか?」(私)
「えへへ、ワインをちょっと」(患者)
「1杯とかならいいかな。ところで病院はこれからも通いますか?」(私)
「はい」(娘)
「では基本的に薬は病院でお願いするということでいいですか?」(私)
「はい。ただもう年齢もあるので、もしダメになったらあけぼのさんでお願いしたいですね」(娘)
「もちろんです。お薬もね、ご年齢もあるのでリスクもあります。これ以上悪化しないように維持していくという形になるかと思います。お薬に関しては、こちらに相談してもらってもいいんですけど、外来で行ってる限りは先生にご相談した方がいいかもしれないですね」(私)
「そうですか」(娘)
「ずっと診てもらっている先生だと思いますし、先生がずっと数値を見ながら薬を調整しているところもありますから」(私)
「そうですね」(娘)
「我々は突然、熱が出ちゃったりとかの緊急対応で介入できればいいかなと思います」(私)
こうして患者さんの思いをくみ全体をマネジメントしながら、将来に備えた予備のための対処もまた、これからの在宅医療のカタチといえるでしょう。