著者のコラム一覧
森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

肩関節脱臼は初期のうちに手術できっちり治した方がいい

公開日: 更新日:

 また、22年に同じ雑誌でコロラドの施設が、複数の信頼性の高い研究を統計解析した結果を報告。20歳代の活動性の高い男性の初回肩関節脱臼において、手術療法が外固定療法より再脱臼を防ぐことが有意に期待できるというのです。

 基本的にこの2つの研究の結論は同じです。医療技術の発展や肩関節脱臼の研究が盛んになったことで、「脱臼は手術が望ましい」という考えが医師の間で浸透するようになってきました。

 手術をすると、術後のリハビリが必要であり、しばらくスポーツを休まなければなりません。それが嫌なあまり、「手術だけは避けたい」と考える方は結構おられます。

 その気持ちは理解できますが、末永く状態のいい肩を保ち続けるためには、手術できっちり治した方がいいと考えます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された