「専門医」と「一般医」は何が違う? 医療機関の看板だけではわからない
また、資格取得後は一定期間ごとに更新が必要となる。その都度、知識や学会での活動実績などを審査することで、生涯にわたり専門領域の研鑽を積むよう促されるという。
一般社団法人日本専門医機構によると、学会は基本領域19領域とスペシャリティ領域24領域がある。
「医師が忙しい中、専門医資格取得を目指すのは、患者さんや医師仲間の間での信頼につながるからです。専門医資格を取得すると自身の所属する医療機関のウェブサイトや履歴書に記載できるため、専門技術があることなどの証しにもなります。むろん、専門医資格を継続するために日々研鑽するのですから、新しい医療技術などについても勉強することになります」
よく、医療機関の看板に書かれている標榜診療科=専門医資格と思い込んでいる人がいるが、これは間違い。標榜診療科は各医療機関が独自に自身の得意領域を医療法に準拠した範囲で自由に標榜したものである。
■「クリニカルイナーシャ」にも違い