「専門医」と「一般医」は何が違う? 医療機関の看板だけではわからない
病院選びで重視することは何か? 人によっては医師の性格であったり、通いやすさと答えるだろう。しかし、最も気になるのは医師としての技量ではないか。それを担保するものとして「専門医資格」がある。しかし、そもそも専門医資格はどのようなもので、どのようにして取得するのか。一般医と何が違うのか。「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に聞いた。
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「専門医とは医師の診療の質を担保し標準化するために制定された資格のことです。一度取得すると更新なしの医師免許と違って、専門医資格は取得するにも継続するにも一定の条件を満たす必要があります。この制度の目的は医師に教育と研鑽を求めることで、診療の質を維持することです」
専門医資格を取得するには、各専門領域の学会が指定する専門医研修指定施設で一定期間専門研修を受けた後に、試験や審査などを受けて、専門医と名乗るにふさわしい能力があることを証明する必要がある。各専門領域の学会がそれを認定した場合にのみ、専門医資格を保有できる。