朝起きられず遅刻を繰り返す…長期休み明けは「睡眠相後退症候群」に注意

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睡眠は体内時計によってコントロールされているので、DSPSを発症すると本人が午前0時に布団へ入ったとしても体内時計の眠りのスイッチが入る午前3時になるまで眠れません。治療を始める際は、まず朝起きられないのは今までの生活習慣が原因であると説明し、自分の睡眠リズムを可視化できるよう、手書きの『睡眠日誌』に就寝時間と起床時間を記入して睡眠の記録を行います。加えて、体内時計を戻す作用を持つ薬や自然な睡眠を誘導・維持させる薬を処方し、1日1回就寝前の決められた時刻に服用してもらうと、早い人で1~2週間後から寝付きが改善されていきます」

 注意したいのが自己判断での服薬管理だ。医師に指定された服用時刻からずれると効果が弱まるうえ、遅い時間に服用し続ければ自然に寝付ける時間が遅い時間に固定され、逆効果につながりやすい。他にも睡眠のリズムが完全に戻る前に急に薬の服用を止めると、治療を始める前の状態に戻りやすいという。しっかりと医師の指示に従う必要がある。

 生活習慣の改善も欠かせない。

「中高生の場合、医学的に必要とされる睡眠時間を取れるよう、遅くとも日付が変わるまでには就寝しましょう。蛍光灯やブルーライトも睡眠に影響するので、夜間の部屋の照明は電球色系に替え、緊急性がない限り午後10時以降のスマホの操作は避けてください。親御さんは子供の健康を守るためにも、DSPSの疑いがあれば放置せず、睡眠専門医がいる医療機関を受診してください」

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