過敏性腸症候群でもう悩まない(1)下痢や便秘を繰り返し不安障害を併発しやすい
「真面目で仕事熱心であったり、他人からの評価が気になって何か問題が生じても誰かに相談できないなど、ストレスを一人でため込みやすい人に発症しやすい傾向があります。また、仕事や日常生活などあらゆる出来事に対して過度に不安を感じる『不安障害』は、IBSと同様に環境的なストレスや不安が発症のトリガーになるため、両者を併発しているケースもよく見られます」
IBSの治療は、服薬治療が基本となる。消化器内科や心療内科で処方される薬の種類に違いはないが、ストレスや不安など発症の原因そのものに対して治療を望む場合にはメンタルクリニックの受診が好ましいという。
次回は、IBSの具体的な治療の流れについて紹介する。 (つづく)