脳の老化を防ぐ食事のポイントは…「AGE」に注意する
適量なアルコールはAGEを半分に減らし血糖値を下げる作用が
また、血糖値が高いとAGEを増加させやすい。糖尿病がある場合には血糖コントロールを行い、食後に血糖値が急上昇しないよう、時には主食を白米から玄米や雑穀米に置き換えるなど、GI値(食後血糖値の上昇度を示す)が低い食事を心がけてください。
アルコールはAGEを半分に減らし血糖値を下げる作用があります。ただ、適量でないと全身の健康リスクを高めるので食事の際に糖質が少ないワインを1、2杯、たしなむ程度に飲むのもお勧めです。
酸味の強い液体もAGEの減少に有効です。お酢やレモンで下ごしらえするとAGEの含有量を約半分に減らせます。鮮魚であればマリネにしたり、唐揚げの下ごしらえをする際は事前に鶏肉をレモン汁に漬けてから調理するといいでしょう。
▽牧田善二(まきた・ぜんじ) AGE牧田クリニック院長。1979年北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。2000年から久留米大学医学部教授。08年「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。