高血圧を指摘されたらすぐにでも薬で下げてしまうほうがいい
現在の日本では約4000万人が高血圧に該当すると推定されていて、70歳以上の2人に1人は降圧剤を飲んでいるといわれていますから、心臓トラブルを防ぐためには高血圧の管理は避けて通れません。
血圧は病院で計測した場合、「上(収縮期血圧)120㎜Hg未満/下(拡張期血圧)80㎜Hg未満」が正常の範囲で、「上140以上または下90以上」になると高血圧と診断され、その間の数値では「正常だが高めの血圧」と定義されます。自宅で血圧を計測したときに「145/95」を超えているようなら、降圧剤の服用を決意して、しっかり血圧をコントロールしたほうがいいでしょう。
■定期的な血液検査と血圧測定は欠かせない
現在、日本では大きく分けて6種類の降圧剤が処方されています。カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、利尿剤、β遮断薬、α遮断薬です。それぞれ作用機序が違っていて、定期的に血圧測定や血液検査をして効果を確認しながら、組み合わせを変えていくのが一般的です。