著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【金針菜】「血」を増やす効果が高く、ふらつきの改善に効果的

公開日: 更新日:

 そして、血は脳の滋養にも欠かせません。血が不足して脳に栄養が行き届かないとふらつき、めまい、立ちくらみといった不調を引き起こしやすくなるのです。そのうえ、脳の栄養不足は認知能力の低下を引き起こします。「脳トレ」のためにも血は重要なのです。

 しっかり血を補うためにおすすめなのが「金針菜(きんしんさい)」。ユリ科のホンカンゾウやヤブカンゾウなどのつぼみで、日本ではあまりなじみがありませんが、中華料理によく使われる食材です。中華食材店などで入手できるのでぜひ、利用してみましょう。

 血を増やす効果がバツグンに高く、頭のふらつき、めまいの改善に効果的。また、栄養学的にも鉄分がホウレンソウの約20倍と豊富に含まれているという貧血改善に優れたパワーがあります。

 また、金針菜は薬膳において精神安定に威力を発揮する食材としても多用されています。その別名は「忘憂草」。落ち込み、うつ、不眠に高い効果があるのです。身体にこもった熱を冷ます作用があるので、夏バテにもよく、むくみ、耳鳴りの改善にも役立ちます。

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