ブームが続く「サウナ」で死にたくない…心臓死の報告も

公開日: 更新日:

 ブームが続くサウナでの事故が増えている。やけどやケガだけでなく、心臓血管病や循環器障害を起こして死亡したケースもある。サウナで命を落とさないために心がけるポイントを、東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴信氏に聞いた。

 消費者庁は、70代男性が保養施設のサウナで急性循環器不全を起こして亡くなったケースがあったほか、心筋梗塞の既往がある50代男性がスポーツクラブのサウナを利用中に心臓発作を起こして3日間入院し、医師からサウナは利用しないよう言われたという事例も紹介している。

「本来、サウナには数々の健康効果が認められています。体を温めることで全身の血管を広げて血流を良くし、血管を広げる内皮機能を改善して血栓の予防や血管の弾性を保持する作用もあると報告されています。サウナ発祥の地といえるフィンランドの研究では、サウナ入浴の回数が増えるほど心臓突然死、狭心症、急性心筋梗塞などの心血管イベントが減ったという結果が出ています。日本でも、サウナを利用した和温療法が重症心不全の治療法として保険適用になっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  4. 4

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  5. 5

    みのもんたさんが自身のスキャンダルで見せた“類まれな対応力”…明石家さんま、石田純一との共通点

  1. 6

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 8

    日本代表FW古橋亨梧の新天地は仏1部レンヌに!それでも森保ジャパン復帰が絶望的なワケ

  4. 9

    維新は予算案賛成で万々歳のはずが…ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過の自民はニンマリ?

  5. 10

    松坂桃李「御上先生」第7話2ケタでV字回復へ 詩森ろばの“考えさせる脚本・演出”はTBS日曜劇場からの挑戦状