食後に猛烈な眠気に襲われる…朝食で豆腐や肉をたっぷり食べたい
「具体的には、通常の朝食4種類(含むタンパク質量7.58~13.98グラム)と、高タンパク質朝食4種類(含むタンパク質量35.3~43.3グラム)をランダムに割り当てました。昼食は全員が調理実習食とし、夕食は自由としました。アンケートではそれぞれの空腹感や睡眠時間なども調べました」
■昼・夜の食後高血糖が抑えられる
研究チームは以前の研究で、「朝食にタンパク質を多く取ることで、夕食後の血糖値上昇抑制に有効」であることを確認している。
にもかかわらず今回もタンパク質を含む朝食についての研究をしたのはなぜか?
「以前の研究では被験者が摂取したタンパク質量が90グラムと多かった。実際に1食の量として毎日摂取するには過剰で、カロリーオーバーとなって肥満になったり、過剰分を排泄するために腎臓に負担がかかる可能性があります。今回は、一般的に朝食で取りがちな10グラムと、意識している方が取りがちな40グラムを設定しました」
結果は、朝食に40グラムのタンパク質を取ることで、昼食や夕食の食後の最大血糖値を抑えることに成功。前回の再現性が取れたが、一方で10グラムだと効果は薄く、ある程度のタンパク質量を確保することが食後の最大血糖値の抑制効果につながる。