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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

家族が認知症を発症したという現実を受け止められない

公開日: 更新日:

 ある女性認知症によるせん妄が激しく、ひどく騒ぎ、暴言を吐くことが頻繁にありました。

 それでも介護にあたる娘さんは、「ハキハキ話しているんです!」「自分に合う薬は覚えているんです!」と、自分の母親が認知症である現実を受け止めきれません。

 その場合まず最初に私たちがやることは、現状を正しく認識してもらうこと。自宅での療養を始めるには、そこを回避できません。

 患者さんに対する認識をひとつにするためには、ご家族の心のケアから始めることも必要なのです。

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