私を捨てた元カレからの連絡。互いを知り尽くしたシックスナインで肉棒をむしゃぼって… #4

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コクハク

これまでのあらすじ

【39歳サレ妻が計る“夫婦円満”リベンジ不倫

 資産家に嫁いだ奈緒子さん(仮名・39歳主婦/子供なし)は、「サレ妻歴2年」の美貌のセレブ妻だ。表向きは良好な夫婦を装っているが、夫の郁夫さん(仮名・46歳/子供なし)が、銀座のホステス(23歳)と浮気している事実が発覚。

 その上、必要最低限の生活費しかくれないケチな夫にもかかわらず、ホステスのバースデーには高級酒に150万円もの金をつぎ込んでいた。

 セックスレス状態だったが、「早く孫の顔が見たい」という義理の両親のため、ベッドに誘ってみたものの、

――女のほうから誘うなんて、はしたないぞ。

 あまりにもショックな言葉を返される始末。そこで思いついたのが、夫婦関係を壊さない「リベンジ不倫計画」だ。出張ホストをラブホテルに呼び、甘いひと時を過ごした奈緒子さんは、久しぶりに女としての悦びを味わった。

(でも、これってリベンジになるのかしら…)

 浮気の帰り道、ふと思っていると、スマホの着信音が鳴った。

――久しぶり、元気?

 なんと、LINEの相手は元カレ・拓斗さん(仮名・42歳大手保険会社/既婚)だったのだ。

 7年前の会社員時代、奈緒子さんは恋人である先輩・拓斗さんとの結婚を考えていた。しかし、会社の周年パーティで留学から帰国した常務の娘に見初められたことで事態は急転。彼は奈緒子さんを捨て「玉の輿婚」を選んだ。

(なぜ、今頃…?)

 奈緒子さんの心は憎しみと懐かしさに揺さぶられた。夫へのリベンジ不倫を計画していたタイミングで、予想外の元カレの登場。

 奈緒子さんの運命は――?

 前回までの話はコチラ→第1話第2話第3話

元カレからのLINEに心は揺れて

――思わぬタイミングでの元カレからの連絡があった。その後をお聞かせください。

「そうですね…最初に思ったのは『神様って意地悪だな』でしょうか?(笑)私を捨てて常務の令嬢と結婚した元カレ、若いホステスに入れ込んでいる夫…。やっとホストのシズル君にいい夢を見させてもらった直後に元カレからのLINEですから…。ただ、拓斗と付き合っていた頃の楽しい思い出がよみがえってきたのも正直な気持ちです。

 で、少しだけ時間をおいて、返信したんです。

――元気よ。急にどうしたの?

 私はドキドキしながらも、淡々と返信をしました。

弱みを見せることが下手だった彼が…

――どうしているかなと思ってさ。LINE、迷惑だったかな。

――迷惑じゃないけれど、驚いちゃった。

――…会えないかな?

――えっ?

――あれから色々あってね…ふと奈緒子の顔が浮かんだんだ。

 この文言に、私は困惑しました。私を振っておいて、よくもしゃあしゃあと…。でも、昔から弱みを見せることが下手だった彼が、こんなふうに頼ってくるなんて…よほどのことがあったんでしょうね。

――よかったら、久しぶりに会いましょうか?

 そう返信すると、間髪入れず、

――ありがとう。じゃあ、来週にでも。

 こうして私たちは7年ぶりに会うことになったんです」

1週間後の再会は…

――運命は本当に不思議なものですね。続けてください。

「7年の時間が経っているので、私の容姿の衰えは否めません。でも、彼と会う1週間後に向けて、ランニングと食事法でダイエットに励みました。デート前日にはエステを予約して…いくら別れた彼とはいっても、『女って、いつまでも綺麗だと言われたい生き物なのね』と苦笑しました。

 再会当日の夕方、待ち合わせのカフェに行くと、彼はすでに来ていて、私の姿を見つけると、立ち上がって軽く手を挙げたんです。

 懐かしい彼の仕草でした。少し痩せた輪郭が、彼の端整な面差しを際立たせていましたね。切れ長の瞳と高い鼻梁。笑うと左側にだけ出るえくぼも当時のまま。

――久しぶり。

 私がカフェテーブルの向かい側に座ると、

――今日は時間を作ってくれてありがとう。

 彼は丁重に頭をさげました。彼と同じコーヒーをオーダーすると、コーヒーカップを握る彼の大きな手をしげしげと眺めたんです。

当時の気持ちに引き戻されて

(この指が、何度も私を悦ばせてくれたんだっけ…)

 それだけじゃありません。彼の香りがほんのり漂ってきて、急速に当時の気持ちに引き戻されました。

――奈緒子、すごい資産家に嫁いだって聞いたよ。

 奈緒子と呼び捨てにしてくれることに、心がざわめきました。

――…あなたの奥さんも常務の娘さんだから、リッチな生活を送っているんでしょうね。

 私は少しだけ皮肉をこめたんです。それに資産家に嫁いでも、吝嗇家(りんしょくか)の夫は必要最低限の生活費しかくれなかったため、私は時々近所のブティックに働きに出たりもしていて…。幸せとは程遠い生活をしているのよ、と心の中で毒づきました。

「結婚は誤算」元カレの嘆き

――リッチか…確かにそうかもしれないけれど、会社でも家でも、肩身の狭い思いをしてるよ。

 拓斗は、最初こそ『常務の娘が一目ぼれした男』として、手厚く迎えられたけれど、全てが常務の娘婿として、マスオさん状態だと言ってきたんです。

 しかも、現在5歳になる息子を有名私立小学校に入るべく、2歳の時から強制的に『A会』という有名幼稚園の受験に向けての教育機関に入会されて…。

 全て妻と義両親の考えで、『子供に最適な環境を作ってあげることが親の務め』という教えを譲らないと肩を落としたんです。

――僕が『子供はもっと伸び伸び育てたい』と言おうものなら、妻は甲高い声で『あなたは地方にいる公務員のご両親のもとで育ったからでしょう? 息子の可能性を潰さないで!』と僕をさげすむような発言をするし、とにかく受験に必死なんだ。義父も『孫には将来、我が保険会社の重役になってもらわないとな』って、勝手に息子の将来を決めつけている。僕の意見なんて聞いちゃくれない。

 彼は目を伏せ、重いため息をついたんです。

――ごめん、会社でも『常務の入り婿の割には、使えない男だな』『商談もプレゼンもイマイチ』などと、陰口をたたく者もいるんだ。結婚は誤算だったよ。

 そう、うなだれました。

彼の手が重なって…

――だから、私を思い出したの?

――ゴメン。

――ずいぶん身勝手な男ね。

――…すまないと思ってる。奈緒子と結婚していたら、こんなに肩身の狭い思いはしなかったはずだ。

――今さらそんなこと言われても…。

――奈緒子と一緒だった日々を失って、改めて思ったよ。僕には、心から安心させてくれる女が必要なんだって。

 次の瞬間、テーブル上に置いた私の手に、彼の手が重なったんです。懐かしい温もりでした。数えきれないほどこの手に抱きしめられ、髪を撫でられ、女の秘部を掻き擦られて…。

 戸惑いながらも手を握り返すと、それがOKと受け取ったんでしょうか。私たちは手に手を取って、カフェを出たんです」

貪るようなキスをして

――急展開ですね。続けてください。

「気付けば、シティホテルの一室にいました。シャワーを浴びる間もなく互いに抱き合い、貪るようなキスをして、服を脱がしあって、ベッドに倒れ込んだんです。

――奈緒子…キレイになったな。あの頃もキレイだったけど、大人の女の色香がたまらないよ。

 すでにいきり立った股間を私の下腹に押し付けながら、彼が耳にふうっと熱い息を吹きかけてきました。

――ああ…ン。

 甘い声を出しながら、私は身をよじり、形だけの抵抗を見せました。飢えた女だと思われたくなかったんです。幸せに暮らしているのだと見返してやりたかったし、可能ならこんな軽々しい行為をしたくなかった。

 でも…拒めなかったんです。1週間前に、シズル君にたっぷり愛された体は、眠っていた女の欲望に火をつけて…。たとえ疑似とはいえペニスに貫かれる悦楽を、再び求めてしまった。

シックスナインの体勢へ

 やがて、私たちは互いを求めあい、シックスナインの体勢になったんです。下側にいる私は、彼の勃起を舐めしゃぶりながら『ああ…この味、この匂い…』と、かつての思い出に浸りながら、存分にフェラチオを浴びせました。

――おお…奈緒子…。

 拓斗も負けじと、私の秘部に顔をうずめてワレメに舌を這わせてきました。

(そうよ、この舐め方…力加減…)

 ちゃんと私の感じるポイントを、的確に責めてきたんです。分厚い舌でワレメを舐めたのち、硬く尖らせた舌先でズブズブと膣口を刺激されるのがたまらなく感じて…今まさにそれがおこなわれていたんです。

――すごくいい…腰が勝手に震えちゃう…。

 私は勃起を根元までズッポリ頬張りながら、歓喜の声を上げ続けました。あふれる蜜が会陰から肛門を伝っていく。シャワーも浴びていない互いの性器を舐め合う行為は生々しく、それでいて動物本来のあり方のように思えて…。それ以上に、彼の練達した舌づかいが、私を一気にアクメへと駆け上がらせました。

何もかも忘れて一人の女になりたい

――イヤよ…ダメ…入れて欲しい!

 私は叫びました。1週間前、シズル君の疑似ペニスでの交接は、私をさらに貪欲な女へと変貌させたんです。

(生身のペニスが…本物のペニスが欲しい…入れて…入れて…)

 私は胸の中で叫びながら懸命にしゃぶり、吸い立てたんです。

――奈緒子…いいのか?

 彼は上体を起こして、私を振り返ったんです。

――ええ、欲しいの…拓斗と一つになりたい。何もかも忘れて…

 そう、私は何もかも忘れて一人の女になりたかった。セックスに溺れる淫らな女に…。仰向けになった私の上に、彼が優しく重なってきました。

ペニスが女肉を割り裂いて

――すごく濡れてる…。

 彼は握った亀頭をワレメに押し付け、数回すべらせました。ニチャ…と響く水音がひどく卑猥で…そして、今回も夫に対しての罪悪感などありません。

――早く欲しいの。

 そう告げた刹那、一気にペニスが女肉を割り裂いてきたんです。

――はあぁああっ!

 私の体が大きくたわみました。

(ああ、やっと欲しかった本物のペニス…)

あの頃に戻ったみたい

 熱をこもらせた勃起は奥まで届き、収縮する膣ヒダに圧し揉まれながら、ゆっくりと前後に動き始めたんです。疑似ペニスとは全く違う生身の勃起で抜き差しをされるたび、私の女肉もヒクヒクとわなないていきます。

――奈緒子…気持ちいいよ。あったかい…。

――私も気持ちいい…ああ、あの頃に戻ったみたい。

 互いの傷を舐め合うように、私たちは求めあったんです。身体だけではない、互いの心を愛おしむようなセックスにのめり込んでいく自分がいて…。自制できないほど彼を愛し始めている自分に気付いたんです」

 続きは次回。

(蒼井凜花/作家・コラムニスト)

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