エーザイ(下)レカネマブの売り上げ振るわず株価は低迷…待ち受ける業界再編の大波
このように問題が山積、極めて大きな曲がり角にさしかかる一方、トップの後継問題まで持ち上がっている。同社の経営体制を見ると、取締役には社外の弁護士や学者がズラッと並ぶも、生え抜きはほぼ執行役のみ。一見すると同族経営らしからぬ体制ともいえるが、見方を変えれば、健全な競争が社内では行われず、景介氏への禅譲が既定路線とされる世襲に雑音は入らなさそうだ。そんな時代遅れをやっていられる場合ではないだろう。
(ジャーナリスト・横関寿寛)