被害総額5億円超! 黒幕摘発で特殊詐欺グループが一網打尽…高齢者から大金奪った騙しの手口
やはり特殊詐欺グループの黒幕は、暴力団幹部だった。
80代女性から現金2000万円をだまし取ったとして、大阪府警特殊詐欺捜査課は22日、山口組秋良連合会柳川興業理事長で韓国籍の梁本勝富こと梁勝富(29)と、建設業の安楽進侍(30)両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。
2人は関西を拠点とする複数の特殊詐欺グループの統括役で、府警はこれまでにメンバーの男女23人を検挙。全国で290人が詐欺に遭い、被害総額は5億2550万円に上る。
府警は昨年7月、息子を名乗って高齢女性から現金350万円をだまし取ったとして、受け子と出し子のリーダーの広川翼こと徐翼容疑者(29)を逮捕した。
「当初は徐が首魁やとみとったんやが、自宅をガサしたところ、290人から5億円以上をだまし取ったことが記載されとる売上帳を見つけたんや。そこから突き上げ捜査を進め、今回の2人が関与している証拠が出てきた」(捜査事情通)
梁容疑者が特殊詐欺グループの大本で、安楽容疑者が手足となって動き、リーダーの徐容疑者に指示を出していた。前出のメンバー23人は、それぞれ数人単位で「大阪生野」「兵庫姫路」「南大阪」「なにわ」に分かれ、拠点が特定されないように車で移動し、ホテルを転々としながら犯行を繰り返していた。その手口は「息子語り」の古典的なオレオレ詐欺だった。