オイサンは“オイサン”に反対する!
言わせてもらうがな。センターからホームへ強風が吹きつけるQVCマリンフィールドでホームラン性の当たりがことごとく風に押し戻されて凡フライに打ち取り、完全試合を達成した投手がいたとして、それが参考記録だというのか? アホなことを言うなよ。好きで追い風吹かせたわけじゃなし。追い風ラッキーでいいじゃねえか。風が味方しようが勝ちは勝ちでなんか悪いのか?
桐生、オイサンではなく、今度こそ9秒台を出せるか! スポーツ各紙よりも先んじて、わが愛読紙の東京新聞は前日の夕刊トップ1面ぶち抜き、フルカラーで記事にした。
よほど他にニュースがなかったんだろうよ。
「あ~あ、一般紙までこんなにプレッシャーかけちゃってよ。オイサンじゃない若造に9秒台なんか出せそうもないぜ」
4月19日、織田記念国際広島大会のメーンイベント男子100メートル走決勝。案の定、桐生はのしかかるプレッシャーに押しつぶされ、10秒40で優勝もならず、2番手に甘んじた。気の毒なことだったぞ。(ちなみに優勝は日大の「ケンブリッジ飛鳥」で10秒37だったそうで、なぜだか笑っちまった。へえ、ケンブリッジ飛鳥クンおめでとう!)