松山英樹の背中痛に「スイングのテンポが問題」と原因指摘

公開日: 更新日:

 しかし、彼らは決して100%のヘッドスピードでスイングしているわけではないという。80%ぐらいのスイングでフェアウエーに狙い打ちをしているというのだ。

 松山は身長180センチ、体重82キロと体に恵まれている。しかしそれでも、2014~15年の米ツアーでの平均飛距離は294.5ヤードで57位だった。

 彼はそれこそイチ、ニー、サンと数えられるほどゆっくりとバックスイングしておいて、トップで一瞬止まって、そこからすごいスピードを出して振り切っていくようなスイングをしている。

「トップからダウンの切り返しをゆっくり」とは昔からいわれていることだが、松山のようにバックスイングとダウンスイングのテンポが違う選手は米ツアーにはいない。

「バックスイングの終わりの部分とダウンスイングの始まりの部分は同じテンポでスイングしている」と、かつて雑誌取材でジャック・ニクラスをインタビューしたときに言っていたことを思い出す。

 何かものを空中に放り上げて、落ちてくるときは一瞬止まって見えるものだが、それと同じように下りてくるのに任せるようにして、クラブが加速していくようなスイングを心がけているとニクラスは言っていた。

 松山にも背中に負担のかからないスイングを早く見つけてもらいたい。

(日本ゴルフジャーナリスト協会顧問)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出