不振ヤンキース “170キロ守護神”チャップマン放出の理由
不振が続く人気球団が、ついに動いた。
ヤンキースは25日(日本時間26日)、守護神のアロルディス・チャップマン(28)との交換でカブスから4人の選手を獲得したと発表。1-4の大型トレードでカブスからはアダム・ウォーレン投手、グレイバー・トーレス内野手、ビリー・マッキーニー、リチャード・クロフォードの両外野手が移籍する。
ヤンキースは開幕から低迷し、50勝48敗の勝率5割1分ながら首位オリオールズとは7.5ゲーム差のア・リーグ東地区4位。ポストシーズン進出の可能性を十分に残しながら守護神の放出に踏み切ったのは、昨季の最優秀救援投手賞(36セーブ)を受賞したアンドリュー・ミラーが今季も健在(6勝1敗、防御率1.45)だからだ。チーム再建を図るため、クローザーとの交換で若手有望株の獲得に踏み切った。
直球の最速が170キロのチャップマンは昨オフ、レッズからトレードでヤンキースに移籍。昨季終了後に起こした内縁の妻へのDVが発覚し、MLBのDV規定違反により開幕から30試合の出場停止処分が科された。5月9日に復帰し、今季ここまで31試合で3勝0敗、20セーブ、防御率2.01。抜群の安定感を誇っていただけに、守護神が去った今季終盤戦は田中の白星にも影響しそうだ。