【コロンビア】崖っぷちの日本 最大の強敵をどう攻略する
ブラジルでコロンビアと戦う――。2年前の悪夢が蘇ってくる。
ブラジルW杯初戦はコートジボワールに1―2で逆転負け。2戦目は前半途中で10人となったギリシャを攻めあぐんでスコアレスドロー。迎えた3戦目。舞台はアマゾン地帯南部クイアバ。1―4のスコア以上の実力差を見せつけられ、ザッケローニ日本代表は一勝もできないまま、悄然として帰国したものだ。
コロンビア五輪代表との試合は、1戦目のナイジェリア戦に続いてアマゾン地帯北部のマナウス。同じ高温多湿の地で2年前と同じ結果を招けば、手倉森ジャパンのリオ五輪は“ジ・エンド”だ。
W杯日本戦でゴールを決めたレアル・マドリードFWロドリゲス、ミランFWバッカ、アーセナルGKオスピナのオーバーエージ枠招集は実現しなかった。しかし、A代表47試合15得点のFWグティエレス、身長168センチながらCFもこなせるFWパボン、そして空中戦に強さを見せるCBテシージョの経験豊富な3選手が補強され、攻守にビシッと芯が通った。
左右サイドアタッカーも要注意だ。左のFWロア(23)は、所属クラブのディポルティボ・カリ(コロンビア)の司令塔として活躍中。右のFWレンテリア(23)は、昨季までプレーしていたメキシコリーグでゴールを量産。A代表でもある2人はサイドをえぐってからのクロス、相手ゴール前に攻め入ってからのシュートが武器。日本は対峙する左右両SBとボランチが連係し、クロスの出どころを押さえたい。