青学大率いる原監督に聞く 箱根5連覇への重圧と指導者論
――相模原キャンパスで行われた20日の壮行会で青学大・三木学長が「児童養護施設で暮らす子どもたちの大学進学を後押しする【児童施設推薦入試】を導入しました。病気などで駅伝を病院で見ている子どもたちを元気づけるコメントをぜひ発して欲しい」と駅伝部員たちに要望しました。
「私自身、ハンディを背負った子ども、挫折感を味わった少年にスポーツを通して感動、勇気、元気を伝えたい! と思っています。選手も、そういう思いを持ちながら走ることが、凄く大事であると確信しています」
■遊び心を持つ
――2018年は、いろいろな競技団体でパワハラ騒動が起こりました。
「社会が大きく変化していく中、スポーツ界は変わり切れていない。その歪みが2018年に多く出ました。小学生は12歳まで、中学生は15歳まで、高校生は18歳くらいまで、大学生は大体18~22、23歳と入れ替わるので〈年を取らない〉のですが、指導者だけが年を重ねて立場が強くなり、つい踏ん反り返りながら怒鳴り散らしてしまう。その結果、パワハラが横行することになる。上からギュッと押し付ける〈軍隊方式〉が日本のスポーツ界を誤った方向に導きます。