大谷翔平ドジャースでの「二刀流」完全復活は3年後か…1度目の手術からの軌跡を振り返る
大谷も同じだろう。それは前回の手術後の成績を見ればよくわかる。
最初の肘の手術をしたのは2018年。翌年はリハビリをしながら打者に専念。ホームラン18本、打点62、打率.286。大谷にしては物足りないものだった。
翌2020年は投手として2試合に出て1敗。ホームラン7本、打点24、打率.190。どん底を味わった。復活したのは2021年になってからだった。
大谷もドジャース側も短期では考えていないはずである。だが、短絡的な日本人やメディアは、今季と同じくらいの40本以上のホームラン数を来季に期待し、ダメだったらあっという間に手のひら返しをして、大谷フィーバーはしぼんでいくのではないか。
もちろん大谷は、そんなことは意に介さず我が道を行くだろう。私は二刀流完全復活は3年後になると思っている。長い目で見てやろうじゃないか。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)